集会長 長谷川  智子

[福井大学学術研究院医学系部門]

ご挨拶

 この度、第11回呼吸ケア・リハビリテーション学会北陸支部年次集会を、来る平成30年6月2日(土)に、金沢大学医学部十全会館で開催させていただくことになりました。

 本学術集会は富山、石川、および福井の北陸3県の代表による代議員会で選任された集会長の下、年1回金沢にて開催されております。本学術集会においては、呼吸器疾患患者ケアに関連する基礎的、臨床的研究について発表し討議を行い、更に本邦におけるこれらの領域の第一人者による特別講演、教育講演などを行い、北陸地区の呼吸器疾患患者ケアの診療技術を向上させ、地域住民の医療と健康に貢献することを目的として開催されるものであります。

 超高齢者社会・多死社会を迎える日本において、エンド・オブ・ライフ・ケアについては、今後、益々真剣に取り組まなければならない課題です。特に慢性的に呼吸器疾患を抱える方々の予後は判断が難しく、予期せぬ急性増悪となり最期を迎える人々も少なくありません。そこで本年の学術集会では、呼吸器疾患を抱える人々が、最期まで安楽に有意義な人生を送れるようなケアを考えたいと思っており、特別講演に平原佐斗司先生をお招きし、「呼吸器弛緩の緩和ケア:非がん疾患の緩和ケアの視点から」というテーマで、ご講演いただくことといたしました。

 日々、呼吸器疾患と闘う様々な職種の皆様にご参加いただき、一人では取り組むことが難しいエンド・オブ・ライフ・ケアを中心に、活発な意見交換を行いたいと思います。多くの方々に一般演題をご発表いただき、初夏の金沢にお集まりいただけることを願っております。